えんぶりは待ってくれる

八戸えんぶり最終日のこと。
生後9か月の娘は、お昼寝中。

と、そこに、手に触れられる気がするほど、近くに。えんぶりのお囃子が近づいてきました。ご近所の誰かがご祝儀をはずんだのかしら。どうやらどこかの家の門口で舞いが始まるようす。

観たい!

思うけれど、寝た子を起こすようなことをしてえらい目に遭うのはわたしだし、今日のぶんの仕事だってある。急には動けない。

3年前にオカンになってからというもの、そんなことが山のようにあります。

好きだったきれいな服も、どうせすぐ汚れると思うと、手を出せない。
急な仕事や朝・夜・週末の仕事には、自由に行けない。

洋服もお化粧も深夜ドラマもお仕事も、ガマンするしかないことも多い中…。

八戸えんぶりは違います!!

なんたって、約800年も続いているのですから。

赤ちゃんが生まれて、その子がお母さんになろうが、おばあちゃんになろうが、きちんと毎年やってくる。
今年観れなければ来年、ダメなら再来年観ればいい。

えんぶりは、待っていてくれるんです。

日本には行事ってたくさんあるけれど、八戸なら全国共通の行事にプラスしてえんぶりもある。
「去年のえんぶりのときは大雪だったね」とか、「あの年のえんぶりの時にボクたち付き合いだしたんだっけ」とか話せる。

これってとっても幸せだと思います。

えんぶりだけじゃなく、地方にはほかにもたくさんの伝統行事があって、みんなの思い出をそっと彩っているんでしょう。

お金のこと、後継者のこと。
取材に行くたびに難しい問題に突き当たりますし、これもまた伝統芸能が共通して抱えているものだと思います。
そこを考えないで存続はないと分かっているけれど、今はただ、この長い長い歴史に感謝。
そして来年も再来年も、ずっと続いてくれることを祈りたい。

じゃあね、八戸えんぶり。
また来年!

(ユキパル女)

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